優れたバッハ曲の演奏家として将来を嘱望されながらも、サッカーによる事故で左手の指3本が動かせなくなり、1995年には強盗に金属パイプで頭を殴られ、右腕も使えなくなってしまったピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンス(Joao Carlos Martins)。
治療を受けて1996年にカーネギーホールでカムバックコンサートを行ったものの、2000年に手術の失敗で、右腕が本格的に使えなくなってしまう。
それでもピアノや音楽から離れることはなく、指揮者に転向。カーネギーホールを含めた世界各国でコンサートを行ってきた彼が、ブラジルの工業デザイナー、ウビラタン・ビザロ・コスタが製作した生体工学グローブのおかげで、再びピアノ演奏ができる状態に。
これまでに100を超えるガジェット類を受け取ってきたものの、どれもうまく機能しないか、長持ちしなかったというマルティンスさん。
まだ速いテンポでの演奏は難しいけれど、この生体工学グローブは満足のいく出来だった模様。
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