数年ごとに一滴落ちる世界最長の実験、ピッチドロップ実験。不運にも落下の瞬間を一度も見ることが叶わなかったジョン・メインストーン教授
ピッチと呼ばれる極めて粘性の高い樹脂が落下する様子を観察する、オーストラリアのクイーンズランド大学で行われている世界最長の実験、ピッチドロップ実験

実験の管理に携わっていたジョン・メインストーン教授は、1979年の落下時には疲れて家に帰っていたため見逃し、1988年には紅茶を用意していて見逃し、ウェブカメラで撮影していたはずの2000年には技術的問題により撮影できておらず、2014年に落下する8ヶ月前には脳卒中で既にこの世を去っていたという。

2014年の落下も事故によるもので自然な落下ではなく、自然落下の瞬間を目撃した者はこれまで一人もいないとのこと。

これまでの周期を考えると、次は2030年になる前に落ちるかどうか、といったところ。


Professor John Mainstone was quite unlucky



これは2012年4月から2015年4月までの3年間のタイムラプス。
2014年4月にビーカーの交換作業中、9滴目の雫が折れて落ちてしまったとのこと。
右下に置かれた古いビーカーのピッチが数ヶ月かけて、ゆっくり折れ曲がっていく様子も面白い。

Pitch Drop Time Lapse 3 years to date




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