アメリカ、カリフォルニア州のモハーヴェ砂漠にある、ひとりの男が38年かけて800メートル掘ったという鉱山トンネル、ブーロ・シュミット・トンネル(Burro Schmidt Tunnel)。
エルパソ山脈で金を採掘していた“ブーロ”ことウィリアム・H・シュミットは、採掘場から製錬所まで、ロバ2頭を使って鉱石を運搬する際、危険な尾根で死にかけてしまう。
そこで、1900年に自分で坑道を掘ることを決意し、落石で何度も閉じ込められ、時には怪我をしながらも作業を続ける。
1920年には道路が整備されてトンネルは不要になったものの、これまで掘り続けてきたトンネルを完成させようと思い、1938年まで掘り続けて見事開通。
硬い花崗岩を掘るのに使ったのはピッケルとシャベル、ハンマーとダイナマイト。
38年の間に一輪車で運び出した岩の量は、およそ5,800トンだと言われているとのこと。
最初の方に出てくる廃墟は、シュミットが暮らしていた家。乾燥した気候のため、ほぼ1930年代当時のまま残っているそうな。
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