口の中の惨劇!カワスズメに托卵して口中の子供を食べ尽くすカッコウナマズカワスズメ(シクリッド)は口の中で子どもを育てる、口内保育という変わった習性を持つ魚。
その産卵期に侵入し、カワスズメの卵の中に自分の卵を紛れ込ませているのは、カッコウと同じ托卵の習性を持つカッコウナマズ(シノドンティス・ムルティプンクタートゥス)。

安全なカワスズメの口の中で孵化したカッコウナマズの赤ちゃんは、周りにいるカワスズメの赤ちゃんを食べてスクスク成長。
口の中から出てくる頃には全てのカワスズメの赤ちゃんを食べつくしてしまうんだけれど、カワスズメの親は自分の口の中で起きた惨劇には気づかず、自分の子を食べつくしたカッコウナマズを自分の子として育てるんだそうな。
自然界はかくも残酷で厳しいものなのか……。

カッコウナマズの托卵は、1986年に長野大学の佐藤哲さんが発見したとのこと。
詳しくは関連リンクより。

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