チェダーベイの呪い The Curse of Cheddar Bay宵闇と静寂が包む郊外のレッドロブスターに、雨合羽を着込んだ1人の男が訪れた。
旅行者だろうか?店員や常連客たちにとっては顔なじみのない合羽の男は、

「今夜は冷えるね・・・」

そうつぶやくと、誰に語りかけるでもなく話し始めた。

「今夜はちょっとした記念日なんだ・・・。ん?君の顔・・・どこかで見たことがあるな・・・」

不審な空気を感じてか、酔っ払いのたわごとだと思ってか、彼の言葉を軽く受け流すウェイトレス。

「誰かに似ている。誰かに・・・ずっと昔に・・・チェダーベイというところで。あの頃は楽しかったよ。1995年だったかな・・・。息子が3人いてね。あんた、Deadliest Catchって知ってるかい?」
「カニのやつ?(Deadliest Catchは蟹を取りに行くためのボート)」

一方的ではあったが、男の妙な語り口に店内の空気は変わりつつあった。

「あの夜・・・。あの夜、身の毛もよだつような怪物が出たんだ。おれはそれで3人の息子を失ったんだよ。」

誰も信じてはいなかったが、息子を亡くしたという彼の話を茶化すものはいなかった。

「俺の話を聞いていたかい?あの怪物はあの日からずっと俺を付け狙っているんだ。聞こえるだろう?キミも。キミが俺にこの話を思い出させたんだよ!ほら・・・聞こえるだろ?ほら!!」

突然興奮して声を荒げ、訴えかける彼の声に導かれるまま窓の向こうの闇を見つめた我々が目にしたものは・・・・


The Curse of Cheddar Bay
タグ